当会は2024年3月に活動を終了しました。これまでご支援くださった皆様、ありがとうございました。当ホームページは2025年3月までに閉鎖する予定です。ここで公開している体験記集などは、別の無料ホームページ作成サービスを利用して資料として公開する予定です。公開しましたら、お知らせします。それまでは当ホームページを過去の活動の記録としてそのまま公開しています。
かんもくの会には、場面緘黙(ばめんかんもく)または全緘黙症を経験して大人になった人たちと場面緘黙児の保護者、そして、いま現在場面緘黙を抱えて苦しむ当事者本人や教育関係者、カウンセラー、障害者支援に携わる人たちが集まっています。
外部においては、大学や相談機関の心理臨床の専門家、教育関係者など多くの方々に、緘黙症に苦しむ子どもたちと成人後も緘黙症またはその後遺症によって社会適応に困難を抱える人たちへの支援の必要性をご理解いただき、ご助力を賜っています。
場面緘黙(選択性緘黙)の簡単な説明
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場面緘黙の子どもたちはある特定の場面で口をききません。
一般的に家では安心して話しますが、学校では自由に話すことができないのです。
子どもの場面緘黙は、「話すことへの恐怖に何とか対処しようとする必死の試みなのだ」というのが私たちの見解であり、多くの専門家たちの見方です。
緘黙児は話したいのかもしれませんが、恐怖への反応がそうはさせないのです。
緘黙児が話さないことを自ら選択していると考えるのは不当だと思います。
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「『場面緘黙児への支援 −学校で話せない子を助けるために−』
A. McHolm, C. Cunningham, M. Vanier/共著 河井英子・吉原桂子/共訳 田研出版」 より引用・構成
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場面緘黙の子どもは周りにあまり迷惑をかけないので放置されがちですが、本人は心の内でとても苦しい思いをしています。
一般的に場面緘黙は学齢期の間だけの症状で、大人になれば治ると認識されているようです。
しかし、場面緘黙を克服できないまま成長すると、成人後に大なり小なり後遺症的な影響を残します。後遺症ばかりか、緘黙症そのものが治らず、家に引きこもり、社会に出て仕事ができないなど自立した生活が困難な人たちもたくさんいます。緘黙症はけっして学校教育の間だけの問題ではありません。
全緘黙症は、特定の場面だけでなく家族をも含むあらゆる場面で話すことのできないさらに重篤な症状です。
私たちは、認知度が極めて低く誤解の多い場面緘黙・全緘黙症に関する正しい知識を広く知っていただき、教育や福祉、心理相談などに関わる方々に効果的な支援方法の研究をしていただくとともに、場面緘黙・全緘黙に苦しむ子ども及び大人たちを見逃すことなく適切に対処がなされる社会体制が構築されることを目指しています。
■当会は本年2019年度日本特殊教育学会第57回大会では自主シンポジウムを開催しません。来年度の開催は未定です。(2019.8.13更新)
■2017年度日本特殊教育学会第55回大会における自主シンポジウムは無事終了しました。ご協力下さった皆様、ありがとうございました。(2017.9.21更新)
ご来場者からいただいたアンケートの回答
シンポジウムの開催日時及び会場
日時: 2017年9月16日(土)午後1時〜3時(大会期間9月16日〜18日)
会場: 名古屋国際会議場 会議室135
学会の大会案内サイト
シンポジウムタイトル
『第11回緘黙自主シンポジウム:
生涯にわたる場面緘黙の全貌の理解と支援体制の構築に向けて』
シンポジスト
企画者 |
浜田貴照 |
(かんもくの会) |
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藤田継道 |
(兵庫教育大学名誉教授) |
司会者 |
藤田継道 |
(兵庫教育大学名誉教授) |
話題提供者 |
小橋さつき |
(場面緘黙成人当事者の家族) |
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入江紗代 |
(かんもくの声(場面緘黙経験者)) |
指定討論者 |
奥田健次 |
(行動コーチングアカデミー) |
■2017年日本緘黙研究会の研修講座のお知らせ
2017年7月1日に日本緘黙研究会が第2回目の研修講座を開催します。
研修講座「場面緘黙の理解と支援」開催のお知らせ
研修講座のお知らせのページからの一部抜粋です。
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「場面緘黙 (ばめんかんもく) について、正しい知識と援助技術を学ぶ絶好の機会です。今年は、関西の地で開催できることになりました。皆さまのご参加をお待ちしております。」
【ごあいさつ】
藤田継道 氏 (兵庫教育大学名誉教授)
【基調講演】 『場面緘黙の理解と支援』
加藤哲文 氏 (上越教育大学)
【事例から学ぶ】
司会・解説: 奥田健次 氏 (行動コーチングアカデミー)
事例提供: 高津梓 氏 (筑波大学附属大塚特別支援学校)
質疑応答
【日本緘黙研究会のご案内】 高木潤野 氏 (長野大学)
日時: 2017年7月1日(土) 14:00〜16:45 (開場13:30)
場所: 兵庫県尼崎市内の開場を予定
対象: 保護者・教員・支援者・当事者・経験者・研究者等
(高校生以下のご参加はご遠慮ください)
定員: 270名
参加費用: 1,000円 (当日お支払いください)
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以上が抜粋です。
申し込みは緘黙研究会の案内のページからできます。
■2016年度日本特殊教育学会第54回大会における自主シンポジウムは無事終了しました。ご協力下さった皆様、ありがとうございました。(2016.9.23更新)
ご来場者からいただいたアンケートの回答