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since 2006.8.13
 

かんもくの会が描く将来への展望・目的


 これは私(代表・弥生桜)が当会を立ち上げている2006年8月において、将来の日本に思い描くことを綴っているものです。

 一番よいのは場面緘黙症及び全緘黙症の発症を防ぐことですが、それはできないと考えています。
 当会はそれを前提として、次のことを実現させることを目標に活動を行います。

  1. 緘黙症を発症した子ども達が遍く早期に治療を受けて、重症化する前に正常な心理状態に導く体制が整うこと。

  2. また、緘黙症を発症してからそれを気づくのが遅れた子ども達にも適切な治療を受けさせて、正常な心理状態に導く体制が整うこと。

  3. また、私のように大人になり始める思春期に発症する緘黙症の人たちも適切に治療を受けて正常な心理状態に導く体制が整うこと。

  4. また、大人になってもなお、緘黙症の後遺症を引きずる人、又は依然緘黙症そのものの人たちをできるだけ正常な心理状態に導く体制が整うこと。


 これらの望みを実現するにはどんな社会になっていなければならないでしょうか。

 大半の緘黙児は学校や幼稚園・保育園というコミュニティの中で緘黙になります。ですから、学校や園で緘黙になる子供について考えます。緘黙児の中には、逆に家でだけ話せない、或いは学校以外のある特定の場で話せないという子もいますが、それをいっしょに考えるのは難しいので、ここでは書きません。


 今の日本の状況はどうなっているのでしょうか。

 私の知る限り、今の日本には、緘黙症をテーマにして研究を行い、情報発信を行っている専門家は存在しません。
 このような状態が約20年ほど続いているようです。

 カウンセラーに相談しても相変わらず昔ながらのやり方でちっとも子どもは改善しないというケースが多いでしょう。
 学校では教師が緘黙症を理解していないために全く逆効果な扱いを受けている生徒がまだたくさんいるはずです。
 保護者もどう接してよいやら途方にくれる毎日、或いは無関心、ほったらかし。


 それに対して、欧米の国々では、日本で研究が停滞しているこの間に、緘黙症の研究が非常に発展し、行動療法や認知行動療法に基づいた緘黙児の治療方法が確立されてきました。そして、ここ数年で新しい研究結果に基づく書籍の出版が相次いでいます。
 これから欧米ではさらに場面緘黙症の認知度が高まり、支援体制が整っていくことでしょう。


 私は、「外国でできて日本でできないはずがない」と信じています。


 今更、日本の研究者たちに止まったところから研究を再開してくれなんてお願いしません。海外の研究成果を素直に取り入れて日本の社会システムに応じた治療方法を作り出してほしいのです。


 その具体的な実行手順の構想をこの場で書いていきたいと思います。

弥生桜


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