かんもくの会
2012年度日本特殊教育学会第50回大会における
シンポジウムに対するアンケートから
2012年9月30日の日本特殊教育学会第50回大会(つくば市)で開催した『かんもくの会のシンポジウム』の参加者からいただいたアンケートの回答を掲載させていただきます。
1. 女性 大学院生 資格:臨床発達心理士
お世話になっております。貴重なお話、誠にありがとうございました。
松田様の作成した「安心活動発話レベル」のチェック表によるアセスメントと記録は、とても綿密で感銘を受けました。
本日のお話を聴き、改めて引き継ぎの必要性を実感しました。小学校から中学校への環境の変化を機に発話可能になる子もいますが、それには、各々の緘黙の状態や周りの理解・協力的な関わりの有無が影響してくると思います。全ての緘黙の方に対応できる支援のためには、学校現場全体の理解・協力的な関わりがあるという前提で、動いていかなければいけないと思います。
中学・高校は、教科ごとに担当教員が異なり、授業時間ごとに周囲の刺激(先生・生徒の態度)が変動するため、安心活動発話レベルの階層表を作ることは、小学校のものより複雑になりますが、適切なステップを踏むためには不可欠なので、より綿密に分析して作成する必要があると思います。
不登校になり、学習の場をうばわれてしまう子もいます。学習の場を平等に提供するためにも、システム構築は急務だと思います。
2. 女性 大学生
当事者の方や、その保護者という立場のお話を直接きくのは初めてだったので、とても貴重な時間でした。
大変勉強になりました。ありがとうございました。
3. 女性 特別支援学校 教員
(場面)緘黙症と一口に言っても、その程度や症状は様々なのだろうということを実感することができました。
支援の方向性に悩んでいましたが、今回のシンポジウムでお聞きしたことをヒントに、子どもと向き合いたいと思います。ありがとうございました。
4. 女性 医療機関 心理士 資格:臨床心理士
親ごさん自身の支援、お話がとても貴重でした。専門職について身につまされるお話でした。
ありがとうございます。
幼稚園、保育園の先生たちへの啓発活動をやっていきたいと思いました。
5. 女性 発達障害者支援センター 資格:心理士
松田さんのお話、大変感銘を受けました。
お嬢さんのお話をこうした場でお話下さることには、様々なご負担もおありのことと思いますが、貴重なお話をうかがえ、沢山の示唆を頂きました。ありがとうございました。
私自身は直接かんもくのお子さん・ご家族と関わらせて頂く機会はあまりないのですが、幼・保・学校等に伺う際、情報提供等だけでも、できることをしていきたいと思います。
6. 男性 当事者
場面緘黙の娘さんのために積極的に行動なさっている松田さんの話をお聞きしましたが、簡単に治るものではないんだなと思いました。
小学校から中学校へ環境が変わって悪化してしまう経験は私もありました。
7. 女性 当事者
初めて参加しましたが、とても意義のある話し合いが行われており、参加してよかったと思いました。
ぜひまた参加したいですし、かんもくについてもっと知りたい、様々な具体的政策、教育の場での取り組みの現状について、知りたいと思いました。
そして、現状を変えていくことを自分なりにも考え、何か少しでもできることがあれば、かんもくをとりまく支援制度など、また、一般の人々への認知、啓蒙などの普及、現状の向上につとめたいと思えました。
8. 女性 当事者
・具体的な取り組み方が分かりとても良かったです。
・学校側とのやりとり、診断が下りるまでの大変さをきき、緘黙児を囲む状況の厳しさが伝わってきました。これから少しでも理解が進むことをねがいます。
・中学校への引きつぎについてですが、私の場合、先生が「小学校から皆がどんな子か申し送りがきていますが、私は目を通しません。過去のことは忘れ、新しい気持ちで行きましょう」と入学式の日に言ってくださったことで話せるようになりました。当時は気づかなかったのですが、今思えばわざとかも・・・!
松田さんのお子さんには合わないかもしれませんが、その子の状態によっては使える手ではないでしょうか。
9. 女性 当事者
HPではわからない、当事者の方の話を生で聞くことができて良かったと思う。私は当事者であり、小3の男の子の保護者ですが、でも実際松田さんのような積極的に動く事は無理だと思った。小・中学校のような大人数の所では、本人も不安があり、少人数のフリースクールのような所では、どうなのかと思う。